6月に入り、関東甲信越地方も梅雨入りとなりました。
平年より1週間も遅く、ここ10年で一番遅い梅雨入りです。
この季節は、以前ご紹介しましたカビと同様にヌメリが気になるところ
ですね。
今回は、ヌメリ正体についてお話致します。
シンクの排水溝や三角コーナーは、
非常に汚れやすいところであり、2~3日放っておくと、
ヌメリが発生して不潔な状態になってしまいます。
このヌメリの正体は、バイオフィルム(生物膜)と言われるものです。
ヌメリが発生する場所には、水が関係しています。
バイオフィルムができるには水分が必要であり、
成分のほとんどは、水であるとも言えます。
では、なぜ自宅の排水溝などで見かけるバイオフィルムには、
色がついていたり、ゼリー状なのでしょうか?
これは微生物が出した粘り気のある物質からなるバイオフィルムで
細菌の温床であります。
表面や水に触れているところには、環境中からさまざまな有機物が付着し、
これを餌に細菌が集まってきます。
表面に付着した細菌は増殖します。
(多種類が集合し、細菌の巣のようなものとなります。)
これら細菌は、からだの外に粘り気のある物質(多糖類などの集合体)をだして
細菌どうしの結びつきを強くして、表面に強く付着します。
細菌たちは、このヌルヌルした膜(バイオフィルム)を形成することによって、
外部環境から守られ、勢いよく増殖していきます。
バイオフィルムが手強いのは、ヌメリ物質がある為です。
この物質は、表面への付着を強くして細菌をはがれにくくするだけではなくて、
細菌の栄養となる物質を周囲から取り込んだり、バイオフィルム本体を
外部環境の敵(熱や薬品)から守っています。
バイオフィルム中の細菌は、バイオフィルム全体が除去されるまで増殖し
続けます。
では、どのような対策が必要なのでしょうか?
まず予防として、細菌が付着しそうな表面をいつも清浄にして乾燥させる。
(排水口など、乾燥させるのが難しい場所もありますが、・・・。)
先ずは、バイオフィルムの実体をよく知って、地道で定期的な掃除(物理的な除去)
が大切になります。
本日は、ヌメリの正体についてお話させて頂きました。
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引用図書:
菌・カビを知る・防ぐ60の知恵(日本防菌防黴学会)