汚れには油汚れや水アカ、ホコリなどあり、酸性とアルカリ性、中性といった性質を
持っています。汚れ落としの基本は汚れの性質を中和させることになります。
酸性の汚れにはアルカリ性の素材を、アルカリ性の汚れには酸性の素材を用いれば
汚れを落とせます。(小学校の理科の授業で経験済ですよね)
今回は既におなじみのナチュラル系の素材、重曹、クエン酸、炭酸化ナトリウム他、
それぞれの特徴や使い方をご紹介していきたいと思います。
〇重曹(炭酸水素ナトリウム) 油汚れ、こびりつき、消臭など多用途に使用可能。
特徴として
・弱アルカリ性
・細かい粉末。水に溶けにくいのでクレンザーとして使用できる。
・油汚れや消臭にも効果がある。
・湿気で固まることがあるので、乾燥した場所に保存する。
・水に溶けにくいので、溶かすときはよく混ぜる。
・アルミ、木製品、漆器品、畳、大理石には使用しない。
使い方
粉末のままか、重曹水にする。
少なめに作って、1週間~10日に早めに使い切る。
調理用の重曹は掃除にも使えますが、その逆はできませんので、注意が必要。
得意なこと
・カップの茶渋
コーヒーカップや湯呑についた茶渋は、重曹を振りかけてスポンジ
などでこする。その後、水でよく洗い流す。
・シンクのくすみ
シンクに重曹をふり、スポンジでこする。重曹の研磨効果でくすみがとれる。
・酸性物質の匂いけし
・排水溝のヌメリ・ニオイ
排水口に、重曹1カップ、クエン酸1/2カップを振りかけて、水1カップを注いで
発泡させる。一晩置いて水を流す。
・床や窓に使用
フローリングをしっかり掃除したいときは、
重曹水をファイバークロス(雑巾)に浸して使用。
外側の窓には重曹水をスプレーして、水切りスクイージーで拭きとる。
〇セスキ炭酸ソーダ(セスキ炭酸ナトリウム)
重曹よりも油汚れに強いので頑固な汚れに使用できます。
特徴として
・弱アリカリ性、重曹よりもアルカリ度が高い。
・重曹に比べて油汚れ、たんぱく質の汚れに強い。
・サラサラした結晶で、研磨効果は弱い。
・湿気に強く、常温の保存が可能。
・水に溶けやすく、水溶液にすると使いやすい。
・アルミ、木製品、畳、大理石には使用しない。
得意なこと
・コンロの油汚れ
・換気扇の油汚れ
〇クエン酸 重曹やセスキソーダには落とせない水垢の効果的。
特徴
・酸性で重曹、セスキ炭酸ソーダには落とせない水アカや尿の汚れになどに強い。
・酢のようなツンとした臭がなく無臭。
・水に溶けやすく、水溶液にすると使いやすい。
・塩素系の製品といっしょに使用すると有毒ガスが発生するので注意。
・大理石、金属はNG。ステンレスは使用後よく洗う。
得意なこと
・蛇口の水アカ
軽い水アカなどのアルカリ性の汚れ落としなら、クエン酸水をスプレーして歯ブラシやスポンジでこする。最後はしっかり水で流す。
・頑固な水アカ
蛇口の根元などの頑固な水あかは、クエン酸の粉末をそのまま振りかけ
ラップまたはペパー類で密着させるとことも効果的。
・アンモニア臭や魚、タバコの臭いけし
〇酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウムまたは過酸化ソーダ)ツンとしたニオイがしない、やさしい漂白剤
炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素を2対3の割合で混ぜたもの。
特徴
・漂白、除菌、除臭に効果あり。
・塩素系漂白剤のようなツンとしたニオイがしない。
・洗濯槽のお掃除でお湯とともに入れておくと効果あり。
・ウールやシルクなどの素材の洗濯や漂白に使用しない。
(色落ちしやすい衣類の洗濯や漂白には使用しない。)
得意なこと
・衣類や食器の漂白
・排水口や洗濯槽などを、発泡力を利用して掃除します。
・洗濯物の除菌や臭い汚れを落とす。
・シャワーホースのカビにはパックが効果的です。
使い方
ぬるま湯に溶いて、布巾、まな板などの調理器具をつけて除菌・漂白に使用。
〇石けん 手肌にも環境にもやさしい。よく泡立ててから
特徴として
・油汚れを水に溶かしだして落とす。
・植物や動物の油脂などを原料に作られていて、石油などで作られている合成洗剤に
比べて、手肌や環境にやさしい。
・成分表示に純石けん分〇%、石けん素地と記載あり。
・固形、粉末、液体の3種類の形状があり、目的や使い勝手の良さで選ぶ。
(お掃除に向いているのは、液体や粉末タイプ)
〇アルコール(エタノール、エチルアルコール)水が使えない場所などを殺菌
特徴として
・殺菌、消毒能力が高い。
・揮発性があるので、二度拭きの必要がない。
・身の周りのものを除菌できる。
・揮発性があるので、水の使えない場所での掃除に有効。
・溶解作用もあるので、油性ペンの汚れ、
シールのベタつきなどもきれいに落とすこともできる。
・引火性があるので、火気に近づけると危険。
・ニスやワックスを塗装した家具への仕様は不可。
得意なこと
・畳の手入れ
・水の使えない場所(PCや家電製品、コンセントまわりのそうじ)
・油汚れや皮脂汚れ
・防カビ効果
使い方に関しては、状況により変えてみてください。
(健栄製薬HPより)↓
それぞれ含有するエタノールの濃度が異なります。
・無水エタノール・・・・・・エタノール99.5vol%以上
・エタノール・・・・・・・・・・エタノール95.1~96.9vol%
・消毒用エタノール・・・・エタノール76.9~81.4vol%
エタノール濃度が80%前後のものが最も消毒効果が優れているので、消毒には消毒用エタノールが使用されます。清掃には無水エタノールが最も適したものになりますが、エタノール、消毒用エタノールでも十分汚れは落ちます。
色々ありますので、正しく選んで使用してみてくださいね。
今日はナチュラル系洗剤のお話でした。
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