【般若心経と作務】 心を整える作務術
今日は、作務について『般若心経』の教えを通して考えてみませんか?
一見すると「作務」と「佛教」は関係がないように思えますが、
実はお互いに深く結びついているのです。
その秘訣をひもといてみましょう!
作務(さむ)とは、
禅宗の仏教寺院などで行われる日常の雑務や労働のことを指します。
具体的には、掃除、炊事、庭の手入れ、薪割り、畑仕事など、
寺院や修行の場を維持するための作業全般が含まれます。
作務の目的
作務は単なる労働ではなく、禅の修行の一環として行われます。
その目的には以下のようなものがあります。
- 心を整える(修行としての労働)
- 日々の単純な作業に集中することで、無心になることを目指します。
- 余計な雑念を取り払い、心を落ち着けることができるとされています。
- 身をもって学ぶ(体験を通じた教え)
- 禅の教えは理論だけでなく、実践を重視します。
- 作務を通じて、「一つのことに専念する」「今ここに集中する」 という禅の精神を体得することができます。
- 共同生活を円滑にする(和合の精神)
- 修行僧たちは共同生活を送るため、みんなで寺を維持することが大切です。
- 協力して作務を行うことで、他者との調和や思いやりの心を育むことができます。
作務と禅の関係
禅宗では「作務即修行」とされ、
日常の労働自体が修行の一部であると考えられています。
これは、「坐禅(座っての修行)」と並んで「動く修行」とも言われます。
つまり、作務を行うこと自体が、悟りへの道につながるとされています。
特に有名な言葉に、
「一日作(な)さざれば、一日食らわず」
※百丈懐海禅師(ひゃくじょう えかい ぜんじの言葉)があります。
これは、働かずに食べるのではなく、労働することが修行の一部であり、
生活の一環であることを示しています。
現代における作務
現在では、禅寺に限らず、
日常生活の中での掃除や整理整頓、仕事の一つ一つに心を込めることを
「作務的な行為」と捉えることもあります。
また、企業や学校で作務を取り入れることで、
心を落ち着けたり、チームワークを向上させたりする試みも行われています。
つまり、「作務」とは単なる掃除や労働ではなく、
心を整え、自己を高める修行の一環としての意味を持つのです。
「色即是空、空即是色」と作務
般若心経の最も有名な句の一つに
「色即是空、空即是色(しきそくぜくう、くうそくぜしき)」があります。
これは「すべてのものは本質的に存在しない」という意味です。
これを作務に対応させると:
- ごみや汚れは「不要なもの」という基準は自分の決め付けです
- 部屋を作務することで、汚れという基準をはずし、
ただ正しい状態に戻すことができる
この考え方を持つと、作務に対する視点が大きく変わります。
作務を知覚でしてみよう
般若心経には「無目耳鼻舌身意」という言葉があり、
これは「人の五感も本質的に存在しない」という意味です。
これを作務に対応させると:
- 作務を「習慣」で決めつけるのではなく、目の前の汚れに焦点をあてる。
- 手の感覚や音、香りを身体全体で感じながら作務する
そのような作務は、作業ではなく「即時」の体験となります。
作務は心を体現する行為
般若心経の終盤には「遠離一切顛倒夢想(おんり いっさい てんどう むそう)」
という言葉が出てきます。
これは、不要な心配や悩みを手放し、真実に直面することです。
まさに作務とはこの行為です。
何も考えずに作務することで、よけいな思考を手放し、
心を清らかにすることができるのです。
おわりに
作務は少し面倒くさいと感じる事もありますが、
その時は般若心経の教えを思い出してみましょう。
汚れを去り、物事の本質を見極め、心を整える。
その一歩が日々の生活を豊かにするのです。
さあ、今日も心を清らかに、一緒に作務を楽しみましょう!
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